ヤドり木 (オカヤドカリ)

ヤドり木 (オカヤドカリ)

同居しているオカヤドカリ(たまに植物、他雑記)の日記

#21 (前半)日本のオカヤドカリの種類。(後半)オカヤドツアー宮古島レポート

こんばんは。
今日の内容は、前半「オカヤドカリの種類」、後半「オカヤドカリウォッチング」、おまけ「マンゴーパフェ、マジでおすすめ」となっています。

オカヤドカリの種類 】

世界にいる1500種類以上のヤドカリのうち、オカヤドカリは17種類しかいない。
日本で生息しているオカヤドカリは、全部で7種類。
沖縄には、オオトゲオカヤドカリを除く6種類が生息している。

"coenobita scaevola”という外国のオカヤドカリ、眼が大きくて可愛いが、残念ながら外国のオカヤドカリは、日本では飼うことが禁止になっている。
"coenobita perlatus「サキシマオカヤドカリ」”も鮮やかな赤色が綺麗で良いが、現状、日本では飼育できない。

【 日本にいるオカヤドカリの種類 】

①ナキオカヤドカリ
「鳴く(脚で貝を擦り音を出す)」オカヤドカリだから、ナキオカヤドカリ。ただし、この種以外にも鳴くのもいる(ムラサキオカヤドカリ等)。他種と比べて成長してもあまり大きくならないので、小さい水槽でも飼いやすい。茶、赤、黒、白、紫、桃、オレンジ等様々な色を持つ個体がいるが、成熟するにつれ、多くは褐色に近い色になるといわれる。よく売られている種。
・見分け方⇒眼柄の下部に黒い斑紋がある。
・生息地⇒海岸~海岸付近の林等

②ムラサキオカヤドカリ
他種は国外でも確認されているが、こちらは日本固有種(日本にしかいない)とされている。小さいうちは、ナキオカヤドカリ同様に色々な色がいるが、白っぽい個体が多い。成長すると紫色に近い体色になる物が多い。ナキオカヤドカリより大きくなる。よく売られている種。
・見分け方⇒眼柄の下部に斑紋がない(一部、薄く斑紋のような模様が出ている個体もいる)。よく見ると眼柄の上部がナキよりも丸みを帯びている。
・生息地⇒海岸~海岸付近の林等

オカヤドカリ
成熟すると概ね、茶~グレーな色になる。上記2種より流通(販売数)が少ない種。
・見分け方⇒目から眼柄まで全体的に黒い。眼柄が小さめ。体がこげ茶、触覚がオレンジが多い。歩脚が上記二種より細め。
・生息地⇒やや内陸寄りの山林や畑等

④オオナキオカヤドカリ
準絶滅危惧(NT)。本記事トップ画像のデカい奴。成熟すると概ね、赤紫~赤になる。日本での個体数は少ない為、あまり市場には出回らない。
・見分け方⇒眼柄が他種に比べて細く黒っぽい(燃え尽きたマッチ棒に例えられる)。
・生息地⇒海岸付近の林。

コムラサキオカヤドカリ
準絶滅危惧(NT)。「濃い紫」から命名。容体は赤みを帯びた色、成長すると濃い紫になる。日本での個体数は少ない為、あまり市場には出回らない。
・見分け方⇒左鋏脚が丸っぽい。眼柄断面が四角く小さめ。
・生息地⇒寒さに弱い為、日本では八重山諸島を主とする。マングローブ林、汽水域。

⑥サキシマオカヤドカリ
絶滅危惧II類(VU)。非常に綺麗な赤色をしている。他の種にも赤い個体はいるが、本種は「真っ赤」と形容するのが相応しい(ただし、あまり赤くない個体もいる)。別名「イチゴヤドカリ」。外国には普通にいるが、日本での個体数は少なく、主に小笠原諸島に生息。沖縄では黒島(八重山諸島)で1例だけしか確認されていない。
・見分け方⇒鮮やかな赤い体に白い点々。
・生息地⇒日本では主に小笠原諸島

⑦オオトゲオカヤドカリ
名前の如く、毛が多い。西太平洋に生息するが、日本では、小笠原諸島にて極少数が確認されたのみである。小さい貝殻を好むようでヤシガニに近い種といわれる。
・見分け方⇒毛が多い。はさみ、脚ともに背面上部にはっきりとした色が入る傾向有。
・生息地⇒日本では極少数、小笠原諸島にて。

(番外)ヤシガニ
オカヤドカリではないが、極小さいうちのみ、オカヤドカリと同じように殻に入っている。人の立ち入らないような鬱蒼とした奥地に生息しているので、殻をつけている個体はまず普通には出会えないらしい。殻をつけているうちの見分け方は、他種の第二歩脚(第三脚)が偏平状に幅があるのに対し、こちらはやや偏平が少ない(細い)らしい。

ちなみにブログ主は、ナキオカヤドカリ、ムラサキオカヤドカリ、オオナキオカヤドカリしか野生で出会ったことが無い。

【成体の大きさ順】
※情報が不確定なので、修正の可能性あり。
【大】(ヤシガニ) > オオトゲ > オオナキ >コムラサキ > オカヤドカリ > サキシマ ≧ ムラサキ > ナキ 【小】

 

オカヤドツアー 宮古島レポート 】

 

僕らは、お留守番なんだやど。
適当に葉っぱとかエサとか撒かれて、
お置いてけぼりなんだやど。

12月~2月の沖縄は、冬季。どんよりとした曇り空の日が続きます。
降雨量は多くはありませんが、小雨が降る日は多い…。

あれ?
とっても良い天気やど…?
前回、宮古島に行った時も天気良かったやど。
ついてるやど!
・・・なんていうのは、初日だけだった…!

こうなったらもう、おいしい物を食べるか、ヤドカリを観察するしかない。

おお、いっぱいいる(満足)

ヤド「わ~、見つかったぁ~。にげろ、逃げろ~。」

ちょこちょこ動くオカヤドカリ達…かわいい。
隠れる(眼も隠れるので前が見えなくなる)のと、逃げる(意外と足が速い?)のと、どちらが生存率高いんですかね?オカヤドカリさん!

いや、やっぱりかわいいな…。小さいのがいっぱい…。小さいのが…

デ カ い。

野球ボール位はある。
小さいヤドカリさんと比べて、動きが遅い。とても遅い。

これでも必死(?)で逃げている最中である(笑)。
この後、葉っぱの下まで逃げて隠れ、じっとしていた。
「ヤドカリさん!、お尻の貝殻が見えてるんですが…」というツッコミ(物理)をしても移動する様子はない。もう完全に現実逃避である。

…これはこれでかわいい気がする。膝の上に乗せたい。
これだけ大きいと、家の中で放し飼いにしてもすぐ見つかるだろう。
挟まれたり、上から降ってきたら凶器だが。

彼(彼女?)と出会った最終日、少しお天気が回復しました。

ヤドカリさん、最後に良い天気をありがとう。またね。

(おまけ)
ユートピアファームさんのマンゴーパフェおすすめ。冬でもおいしい。
【2年前】マンゴー+ドラゴンフルーツゼリー+バタフライピーゼリー
【今回】マンゴー+ドラゴンフルーツ&(タブン)ピスタチオアイス+パッションフルーツジュレ
その時によるのか、少し変更がある模様。
とろとろのマンゴーのおいしさはもちろん、アイスやジュレの組み合わせで、爽やかさのある上品な甘さになっている。ピスタチオ等やや癖のある味のものもあるが、メインのマンゴーを邪魔することは無く、パンチの効いた脇役的アクセントとしても良い感じ。中に入っているシリアルのザクザク感も食べていて楽しい。

気になった人はレッツゴー!(笑)

前後の記事

前⇒#20 うるちゃん、本性を現す!

後⇒#22 家かオムツか(オカヤドカリのトイレ事情)

yado-ri-gi.hatenablog.com