うるちゃんが姿を隠してから長らく、2月27日、彼女は見るも無残な姿となっていた…。
春、オカヤドカリのシーズンが再びやってきます。
今年はやや早いのか、既に店頭でも売られ始めたようです。
我が家には、ムラサキオカヤドカリのオスが1匹もいないので、そろそろ「うるちゃん」の番(つがい)がほしいところです。
小さかったうるちゃんも順調に大きくなりました。
浜辺に落ちている真っ白なうる(方言でサンゴの意味)のような「うるちゃん」にも、薄っすらと紫色が乗ってきているようにも見えなくもありません。
※本来は、元気なサンゴの体の色は透明で褐虫藻の色が透けてみえる為に茶色に見えます。サンゴが白く見える状態は、サンゴの体内に褐虫藻がいなくなって白い骨格が透けて見えている状態です(白化)。
彼女は、1月中旬に砂に潜りました。
いつもは、1か月弱で脱皮から戻ってきていた彼女。
今回は1か月を過ぎても出てくる様子はありませんでした。
オカヤドカリは、大きくなるほど脱皮回数は減りますが、期間は長くなる傾向があります。3か月以上出てこない個体もいるようですが、いつもと様子が違うと心配になります。1か月を過ぎた頃、脱皮ケースをゆっくりと取り出し、音を聞いてみるとジャリっと音がしたので、おそらく無事ではないかと思ってはいたのですが、それでも姿が見えないと心配になります。
そして、2月27日、
彼女は・・・無事に戻ってきていました。
いや、無事では無かったのです、貝殻が。
美しかった貝殻は、擦り傷と砂だらけで曇り、殻口はガタガタに欠けている。
中々出てこない彼女は、マイホームを食べていたようだ。
オカヤドカリは、カルシウム補給のために貝殻を食べたりすることがある。
もしプラスチック製の貝殻だったら、間違ってプラスチックを食べてしまう事もあるかもしれない。天然素材でない貝殻は注意した方が良いようだ。
それはさておき、新しい綺麗なホームを大量に購入したのだが、一向に興味を示さない彼女。やはり、ボロ家になっても、慣れ親しんだ我が家が一番なのか。彼女にとってそれは、借りている宿(宿借:ヤドカリ)ではなく、持ち家(宿持:ヤドモチ)になったのかもしれない。
貝殻を拭いたら少しはマシになったか?
人工物以外でも、高価な貝殻、希少な貝殻などを与える時もご注意下さい。
ボロボロにされる可能性があります。
(以下、おまけ)
オカヤドカリには、やはり性格があると思う。こんなに小さいのに個性豊かで愛着が湧く。野生のように20年位は生きてくれたらいいなぁ。
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