ヤドり木 (オカヤドカリ)

ヤドり木 (オカヤドカリ)

同居しているオカヤドカリ(たまに植物、他雑記)の日記

#17 【癒しなのに中毒性】南国生まれ、オカヤドカリの魅力 part3(ついでに、もう1匹脱皮から帰還)(+もう1匹?)

来たる8月10日は、
8(や)・10(ど)=ヤドの日という事で、オカヤドカリの魅力について改めてあげていきたいと思います。

 

ペット飼いたいけど、鳴き声とかアレルギーとか問題があるし、世話にあまり手間がかかるのも困るな…。それに飼うならできるだけ愛着を持って永く一緒にいられるといいな…。

そんな方へ、南国からきた超マイナー生物、オカヤドカリはいかがでしょうか。



★長命。野生では30年、飼育下では10~20年生きるといわれる。
 平均的な寿命だが、犬猫で15年前後、観賞魚(小型2~5年、大型~15年程度、金魚6~10年)、ウサギ6~10年、ハムスター2~3年、セキセイインコ7~8年、イグアナ10~15年、カメ20~50年といわれる。小型で飼育手間が(比較的)少なくてすむペットとして考えると、オカヤドカリの寿命の長さはかなり優秀だと思われる。

★貝殻+体の色で見た目の区別も意外とできる。

体の色は、茶色系や黒系が多いが、白、紫、青、赤、ピンクと様々。茶色系でも全体的に茶色い個体もいれば、まだら模様になっていたり、赤っぽい茶色だったりベージュだったりと変化がある。ナキオカヤドカリは成長すると茶褐色に、ムラサキオカヤドカリは紫っぽくなる傾向がある。
(写真の5匹は全部ナキオカヤドカリ


★性格にもよるが、行動も意外と多様で観察のしがいがある。

→ぜひ他の記事も見て頂ければ。ひげ(触覚)で興味がある物をペシペシペタペタ触ったり、ヤド同士でまとまっていたり、かわいい行動がたくさん。表情は無いように見えて、触覚や眼、足の動きによる感情表現(?)が豊か。

 

【ペットを飼うにあたって、よく問題にあがること】
(一般的なペットと比較した場合のオカヤドカリの評価)

  • 飼育費用面 →◎
    本体は数百円~、飼育セットは数千円~用意可能。エサ代はほぼかからない。海水等消耗品代も一般的なペットに比べたら軽微だと思う。パネルヒーターの電気代も安く月あたり数百円だが、それだけでは温度維持ができない時は冷暖房代がそれなりにかかる。
  • 飼育の手間 →○
    見た目が気になった時に糞をピンセットで拾う。汚れの状況によるが2か月に1回位は砂を洗う作業が必要。散歩に連れ出したり毎回糞を拾う必要はないので、一般的なペットに比べたら楽だと思う。
  • 留守中の対応面 →○
    4,5日は日持ちする餌など用意をして出かければ無問題。脱皮中は出てくるまでの間20~30日放置できる。珍生物の為、長期不在の場合、おそらくペットホテル等預ける場所が無い事はデメリットか。餌と水替え(+霧吹き)だけやってくれる預かってくれる知人がいれば解決する。
  • 吠える・鳴く・騒音問題 →◎
    オカヤドカリも鳴く(貝殻を擦って音を出す)ことや、ぶつかったり落ちたりして音をたてるが、部屋の外まで気になる音ではない。
  • 臭いの問題 →△
    飼育ケースは入れる餌やメンテナンス状況によって結構臭い事も。オカヤドカリ自体は無臭なので、家自体に動物臭がつくことは無い。
  • 家が汚れる問題 →◎
    基本飼育ケース内なので、家に傷がついたり毛だらけになる事はない。
  • 人間の健康面に対する問題 →◎
    自ら攻撃はしてこない。噛みついたりもしない。ただし、結構するどいツメを持っているので、腕の上を歩かせたりすると痛い。挟むこともゼロではない(2年間数匹飼っているが、手に乗せた時に挟まれたことが5回位?)ペットアレルギーの心配もおそらくないと思われる。エビカニアレルギーの人が食べなければ問題なし。

【注意が必要なところ】

▼懐かない、撫でまわせない。
 触るのはストレスになるし、外に連れ出すのは不向き。しつけもできません。そのため家族でわいわい楽しみたい、ペットを通して自分も活性化したいということには不向きで、「のんびり癒されたい、見守りたい方向け」だと思われる。カブトムシとか熱帯魚とかと同じ括りだろうか。なお、主はたまに触ったり部屋を散歩させています…(ちょっとだけね!ちょっとだけ!)。

▼薬品耐性が弱い。
 蚊取りの薬品、農薬、シンナー等で死にます。香水や消臭スプレーなども注意。「ペットがいても安心~」という商品もヤドにとってはよくない事が多い。ダンゴムシの親戚みたいなものなので…。

 

【最後に・・・。】

安易に買える安さですが、命ある生物です。
飼ったら、「最後まで責任を持って飼う」ようにしてあげて下さい。

 

【追伸】

ついでに、「うるちゃん」に続き、あの方が8月1日に脱皮から帰還されました。

ヤド8号「ねりちゃん」です。
あまり変化があったようには見えませんが、若干大きくなったような気がしなくもありません。ちぎれて片方短かったひげ(第2触覚)は元に戻った模様。
なお、脱皮(潜っている)期間は20日間でした。
現在、脱皮中は「しろちゃん」。もしかしたら「あかちゃん」も脱皮に入る(入った?)かもしれません。

【追伸2

しろちゃんが先程(8月6日本日)帰還した模様。

潜ってからまだ14日位しか経っていないので本来だったら脱皮じゃない可能性がある…。
ただこいつ、当家に来てから8回目の脱皮だったが、期間がはっきりしている計4回は20日経たずに出てきているという…。(じっとしてられない子なのか、相変わらず不思議ちゃん。)
…つまり結局、脱皮したのだろうと思われる。

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