皆さんは、オカヤドカリを飼うとしたら、何匹が良いと思いますか?
主がオカヤドカリを飼い始めたのは、今から2年程前になる…。
たまたま見かけた沖縄の写真(ネット)に1匹のヤドカリが写っていた。
貝殻を背負った大きな眼の可愛いヤドカリ…。
過去に沖縄で見かけたヤドカリだった。
ネットで調べてみると、「オカヤドカリ」という陸生のヤドカリで、海の中に住んでいるわけではない様子。ペットとして飼育できるようで、販売もされていた。1匹350円…。(安い)
生き物を飼うと長期外出に支障が出てくるが、コロナ禍の為、当面できないだろうし、なんといっても1匹350円。水換えが無いなら管理も楽そうだと思った。
家(水槽)に砂浜を作って、そこで飼えば気持ちだけでも南国気分を楽しめるかと思い購入してみることにした。
当初、極力コスト(手間や費用)がかからないように、1匹だけを可愛がろうと思い、30cm水槽で飼うことに決めた。
そして、2021年6月12日、我が家にオカヤドカリ第1号「ちぃちゃん(ちぃ)」がやってきた。
低予算で簡単に揃えただけの水槽。
オカヤドカリは緑色が好きとネットで見かけたので、100均の人工水草を入れた。
「ちぃ」は、隅っこでじっと過ごすことが多かった。
・・・。
・・・・・。
・・・・・・・。
それから暫く、あまりにも静かすぎた。
オカヤドカリに寂しいという気持ちは無いと言われるが、生涯1匹だけでじっと過ごすのもどうかと思い、もう1匹だけ飼ってみる事にした。
そして、7月30日、オカヤドカリ第2号「ジャイアン(性格?から後に命名された)」がやってきた。
こいつは到着早々、かなり活発に水槽内を動き回っていた。
そして、「ジャイアン」を見つけた「ちぃちゃん」。
興味を持ったのか、
触覚をぴこぴこしながら近づいていく。
「ジャイアン」は、たまに「ちぃ」を脚で蹴っ飛ばすが、蹴っ飛ばされても近づいていく「ちぃ」。
仲が良いとは言えないが、それ以降、隅っこでじっとしてばかりだった「ちぃ」は、たまに「ジャイアン」を目で追ったり、同じ場所に登ろうとしているような様子も見られるようになった。
なお、造花類(100均水草)については、「ジャイアン」がおいしそうに食べ始めた為、撤去となった。
そしてそれから…。
脱皮期間中は主が寂しい、行動の違いがあって面白い、色違いが欲しくなった等々、完全に主の気分により、水槽の拡大と共に着々と数を増やしていくオカヤド達…。
オカヤドカリにとって、1匹が良いのか、仲間がいた方が良いのかはわからない。
ただ、現地で見かける野生の彼らは、同じような場所にまとまっている事が多々あるし、飼っている中でも互いに興味を持って接近したり、やけにまとまって寝ている時も多いように思う。
また、オカヤドカリ個々にも個性…なのかわからないが、活動パターンや食べ物の好みなど、違いがあるように思える。そういった違いや、オカヤドカリ同士の掛け合いを観察したい方であれば、ぜひ、複数飼育をお勧めしたいと思う。
何匹飼うか決めるのにあたって、予算はもちろん、
・脱皮期間(Sサイズで20~25日前後は)音沙汰無しになる。
・飼育スペースの兼ね合い。
・飼育スタイル(静かに飼いたい、賑やかに飼いたい)。
あたりも考慮した方が良い。
【飼いやすい数】
30cm水槽 ⇒ 1~2匹
60cm水槽 ⇒ 3~4匹
※S~Mサイズのオカヤドカリを主体とした場合、飼育してみての私的見解。
最後に・・・。
「水換えが無いなら管理も楽そうだと思った。」と冒頭の方で書いているが、そこはやはり生き物。
温度湿度管理の問題、匂いの問題(主に餌による)、軽微だが音の問題(主にガラス等に殻がぶつかる音)、掃除の問題(ピンセットで糞を拾う、砂を1~2か月に1回洗う*1)などといった問題や課題も出てくる。
きちんと世話ができる数を飼うようにしてほしいと思う。
「飼育情報」に関する記事
後⇒(未更新)
*1:頻度は管理状況による